炎症と鎮痛剤(nsaids) 痛みを考える上で炎症がとても重要になります。 「怪我などによって傷を負った場合」や「細菌感染による組織修復」に炎症が関わっています。 セレコックス、カロナールといえば、頼りにしたいお馴染みの鎮痛薬ですが、人によってはロキソニンやボルタレンほど知られてはいないようです。今回は、知って得するこれらの薬の違いを比較しつつ、つらいときには上手に取り入れられるよう薬剤師が解説いたします。 比較一覧表 8 非ステロイド性抗炎症薬(nsaids) 重大な副作用,薬物動態,作用時間,cox−2選択性の比較は112〜113ページ インドメタシン,ジクロフェナクナトリウム,エトドラク,メロキシカム,セレコキシブ,アセトアミノフェンの比較は114〜 117ページ カロナールとロキソニンの強さ比較 カロナール(アセトアミノフェン)はどの程度痛みや熱に効くのか? カロナールは小児でも使えるマイルドな鎮痛・解熱剤というイメージが強いかもしれませんが、鎮痛作用は意外と優秀です。 アスピリンを始めとする解熱鎮痛剤にはnsaidsと分類される薬が多数あります。さまざまなnsaidsの特徴やアスピリンとの違い、併用や副作用について詳しく解説します。 痛みや炎症に対して病院でよく処方されることが多い外用の湿布薬に「モーラステープ」と「ロキソニンテープ」があります。どちらも使用したことがあるという方も、この2つの湿布薬にどう違いがあるのか?気になっている方も多いのではないのでしょうか? 鎮痛剤の強さは大きく三段階! 鎮痛剤の強さは大きく三つに分けることが出来ます。 1番強力なのがモルヒネとかの麻薬、2番目がコデインとかの弱い麻薬、3番目がアスピリンとかのnsaids(エヌセイズ)と呼ばれる抗炎症薬です。 nsaids併用群は非併用群と比較して、 出血リスクは2.02倍(ハザード比:2.02、95%信頼区間:1.81~2.26)、 心血管イベントリスクは1.40倍(同:1.40、1.30~1.49)増大しました 1) 。 nsaidsは次の「非選択的cox阻害薬」と「cox-2選択的阻害薬」に分類できます。